![]() 2000,11月号 |
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時雨と小春日和を繰り返すうちに秋も終わりの頃を迎えました。紅葉の盛りも過ぎ、国道から見渡したところ、低いところだけは まだ葉が赤や黄に輝いているものの 山の頂には薄っすらと雪、山腹は葉を落とし黒く見えます。つい数日前に栂池自然園より天狗原に登ってきましたが、快晴の穏やかな日にもかかわらず天狗原の湿原には氷が張り、あちこちに霜柱、落ち葉もさくさくと凍っていました。木々の葉が落ちた山道は明るく、遠く八ヶ岳や南アルプス、、北には日本海を見渡すことが出来、深い深い雪に覆われる直前の穏やかで澄み渡った風景でした。晩秋の山には落ち葉を踏む音と落ち葉特有の秋のにおいがありいいものですね。栂池自然園は来春まで休園となります。ロープーウェイは春まで休止、ゴンドラは点検休業後次の運転開始は栂池高原スキー場のOPEN 時となります。 鹿島槍スキー場は、すでに一部人工降雪によりOPENしました。弊社のスノーボーダー(森)が、様子見に?滑りにいったところ、狭いコースのみながら賑わっていたとの事です。気温の低下を待ちながら徐々に人工降雪によるコースが広がっていくことになります。各ゲレンデのOPEN情報は逐次お知らせします。
毎年、暖冬傾向は顕著となり雪不足もしくは降雪期の短縮を覚悟するようになってきました。いつの日か白馬も雪のない冬を迎えることになるのかもしれません。欧州アルプスも今後数十年のうちに氷河の体積が半減するとの新聞記事を読み、地球温暖化のスピードの速さに恐ろしさを感じるのは私だけではないはずです。 みそら野別荘地では、管理担当者が、只今冬期の準備としての各別荘の水抜きと不凍液の充填にまわっています。まもなく、道路の落ち葉の片付けとなります。又、除雪車は雪のシーズン前の最終の点検と整備を終え、車庫の中で静かに出番を待っています。 雪国に暮らしてみるとこの季節、冬の準備になにかと身も心も忙しく、かといって決して重い気分でもなく、待ち人きたらず、されどまもなく、といった気分です。こちらの暮らしも実生活ではあらゆる面で便利になり、また情報化と交通網の整備により、かつてよりは都会に近い生活になってきたようですが、何が決定的に違うかといえばこの明確な季節のうつろいを日々体感しながら暮らしていることのように思います。 別荘冬期ご利用の方は、冬の近きに備えて、そろそろタイヤ、チェーンの点検などされてはいかがでしょうか。白一色の白馬を思い浮かべながら。Kanno
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