2001年 2月号

 暖冬との予想と暖冬慣れした気持ちを裏切るかの如く、今冬1月は雪が降り続きました。
 1月中旬の寒波は日本各地に豪雪による被害を与えたようですが、みそら野の積雪量も2月20日現在1.5〜2mとなっています。白馬小谷地域,及びみそら野の除雪体制は、以前に比べ格段に整っていますので、豪雪に見舞われても道路の確保は順調に行われています。
 しかし、雪を処理するスペースはすでになくなってきており、これ以上の降雪があった場合が懸念されます。雪によって生かされていると言える白馬では、数年来待ち望んでいた雪の多さには感謝すべきところですが、ちょっと多すぎるので・・・。


別 荘 の 方 へ の お 知 ら せ と お 願 い

1.駐車スペースの除雪のご依頼は、必ずお早めにお願いします
 お早めの除雪依頼を例年お願いをしておりますが、今冬の場合は特に厳守していただきたかったです。積雪2mにもなると通常の除雪機では作業できません。
重機(バックホー)をリースし、雪の壁を崩しながら弊社のロータリー車でその雪を飛ばし、その後手押しの除雪機で通常の除雪を行う、という方法をとっています。又、連休ともなると駐車場除雪だけでも数十件ありますので、綿密なスケジュールを組んで作業にあたっています。直前のご依頼にも対応できればそれに越したことはないと思いますが、どうやりくりしても無理というのが現状ですので ご理解ください。
又、路上駐車については、厳禁となっております!!

2.駐車に関してのその他のお願い
 別荘入居の際の駐車台数を正確にお伝えください。駐車可能台数内でのお越しをお願いします。
 複数の車でお越しになる事が多いご別荘(駐車スペースが少ない場合)は、駐車場スペースの造成を行われては如何でしょうか。 

3.別荘設備のマニュアル作成
 水道(不凍栓、凍結防止帯)、電気、ボイラー、プロパンの元栓等別荘ご使用の際必要 な設備操作につき、手順を分かり易く記した説明書を作成し、目に付くところに常備してください。
 お子様やご親戚、ご友人が別荘使用される場合特に必要です。管理事務所では、別荘の設備を把握していますが、各別荘入居時にあわせて設備使用説明にまわることは(特に煩雑期)困難です。マニュアルにゴミの分別も付け加えてくださいね。

4.白馬村のゴミの分別方法になれていただけましたか?
 ・ 生ゴミと紙のゴミは、白馬村指定の袋に入れて燃えるゴミ。
 ・ 缶,ビン、ペットボトルは、ラベルを剥がし洗って指定の投入口へ。
 ・ ダンボール等は、解体して紐で括って。
 ・ 粗大ゴミは、夏期のみ月2回松川河川敷で収集、且つ有料です。

5.枝打ちについて
 みそら野では、分譲当時と比べると木々は格段に成長し、別荘地全体がこんもりと木々に覆われた感じになっています。各別荘の敷地内も木の成長により枝が建物の屋根や壁に覆い被さっている場合枝打ちの必要が出てきますので、様子を見てお問い合わせください。

6.携帯電話番号のお知らせについて
 携帯電話時代となり便利になってきました。別荘にр設置していない方、もしくは滞 在中に管理事務所とやりとりする事柄はあるもののスキーに出かけたい、そのような場合よろしければ携帯番号をお知らせください。

 

白馬、みそら野の今冬の様子

  太郎眠らせ、太郎の屋根に雪りりつむ

  次郎眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ   三好達治

 雪降りのある夜、昔国語の授業で習ったこの詩を突然思い出しました。
静かに静かに降り積もる雪にも気配というものがあって、その気配がすっかり忘れてしま っていたはずの詩を思い起こさせたのかもしれません。

 何せ、十数年ぶりの大雪です。なんとなく中途半端に色彩が目に入る暖冬の景色と違い、どこもかしこも真っ白というのはいいものです。しかし、ひとたび日常生活や別荘地の管理という現実問題となると話は違ってくる訳で、雪との戦いとなってしまいます。

 雪の累積降雪量は、昭和56年、59年の豪雪に匹敵すると思えるほどです。道路除雪に限らず除雪機械の充実により、人力での雪との戦いという感は少なくなりましたが、みそら野別荘地内としては、毎日早朝から道路除雪はもとより各別荘に被害が出ないよう屋根雪降ろし、又、屋根雪の始末等に追われています。

 広い範囲での降雪は鉄道、道路網を麻痺させ、スキー客は白馬に到着することも出来ず全国紙の新聞も届かず、生鮮食料品の価格はいっきに跳ね上がり・・・そんな最悪の週末もありました。

 雪が沢山あるというのに各スキー場発表の入り込み数は平均前年比マイナス25%となっています。最盛期の半分にも満たないと言うこの状況は、今年の白馬の景気をますます押 し下げることになるのではないでしょうか?一般スキー客の宿泊数も激減とのこと、日帰りの増加傾向も止まらないようです。

 今シーズンは、前半が雪との戦いであった分、ゴールデンウィークの頃まで充分スキーが楽しめそうです。陽光の中、汗をかきながらビール恋しやと滑るスキーも又良いものです。

 

白馬社会情勢、みそら野不動産動向

 ますますスキー客は減り不景気の度合いは増すばかり。散発的に『これからの白馬を考えよう』とか『スキー以外の観光とは』等の声はあがり、動き始めている人や機関はあるものの、もっともっと根本的な問題ではないでしょうか!
白馬が抱える閉塞感、不透明感!かといって日々を無事に暮らすという大前提の前では深く世の中のありようを考えるなんてことにも積極的になれずにいるこれはまさに今の日本の縮図、いまどき日本人の大方の姿?

 冬の休日出勤の朝ともなるとスキー客の車であちこち渋滞しており、通勤にも普段の数倍の時間がかかったつい数年前までを振り返ったりしていると、何だか『宴の後』的な気分になってしまいます。2月の連休でさえ国道はスムーズに流れ、ゲレンデのリフト待ちもさすがに少しはある、と言った具合。白馬の今後を考えるということは、日本の今後を考えることと・・・似てる。その対象となる複雑さ、広がり、深さ、は違えど、やっぱり・・・似てる。みそら野別荘地の不動産を考えるという事も同じ問いかけの線上にある。
 田中康夫知事となった長野県は、今、政治(県政)がおもしろい!と私個人は実感できつつあるので、長野から日本へ向けて閉塞感を打ち破る一石を投じられたら!と思います。

 又、オリンピックによる知名度を生かしアメリカからのスキーツアーを企画したり、スキーブームに沸く韓国に白馬のスキー場を売り込んだりと具体的に今後の展開に着手し始めている事例もあります。0H BEAUTIFUL!とTVカメラに向かうその笑顔に、白馬の風景は世界のどこに比べても勝るとも劣らない自信を深めるとともに今の白馬がソフト面で遠来の客人を魅了できるだろうかと不安になったりします。

 不動産売買は、昨年後半集中して動きました。至急売却してほしいという物件に対する営業活動の成果が出たように感じますが、価格をかなり下げたうえでの売買成立となりました。数年来売買が成立しにくいことは、社会情勢の反映として受け止めていますが、その結果として、現状に即した価格査定を随時行っているにもかかわらず、弊社他社仲介を問わず売買成立の度に価格をますます下方に引っ張ってしまわざるを得ないという現状がここにあり、不動産担当者として後味の悪さを味わっています。

 正直なところ、どの辺りの価格で売買成立することが適正であるかという判断がつかなくなっています。購入者の顔だけをみての売買ならば安くていい物件を提供できてこそ良き売買、良き業者なのですが、価格破壊の別荘地を生み出してしまってはそこに長らく不動産を所有する方々に対しては良き業者とは言えず・・・否、この状況を利用してみそら野別荘地に新しい風を吹き込ませるチャンスと捉えるか・・・難しいですね。

 中古物件のニーズがかなりあると感じました。しかし、これも購入者の中古物件に対する厳しい線引きが存在します。中古物件売買の場合、建物解体をお願いする事例も増えている事をここにご報告します。

 今年の不動産売買の予想ですが、相変わらず厳しいものになると思います。厳密に路線価格方式で価格査定にあたっています。売却ご希望の方々へは個別にご報告及びご相談させていただきますので宜しくお願いします。
 インターネットを通じての不動産へのコンタクトもまだ数は少ないものの事例が出始めていますので、厳しい厳しいとばかり言わず果敢に取り組みます!朗報をお待ちくだい。(なーんて言い切っていいのかなぁ?)

 

2001イベント案内(春)

3 /3,4  第79回全日本スキー選手権大会   白馬ジャンプ競技場

3/7〜12 第38回全日本スキー技術選手権大会  八方尾根スキー場

3/18 白馬五竜スノーフェスティバル

3/20〜22 2001年歩くスキー体験ツァー さのさかスキー場

4/7〜8 白馬ざぜん草祭り 白馬村飯森
       (日本一のざぜん草群生地、45万株)

5/3〜5 白馬小谷塩の道祭り
       (昔の旅人になったつもりで自然と歴史を感じるチャンス)

☆ 毎月第3日曜日はスキー子供の日、小学生以下リフト無料    

☆ 白馬みねかたスキー場山頂部のクロスカントリーコースは絶景!

 

2月25日現在。天候 雨

 丁度1週間前から気温が上がり、晴れれば日差し強く暖か、降れば雨もしくは雨交じりの雪、暦の進み具合にあわせて春の兆し濃厚となってきました。こうなるとみそら野の中も雪が沈み始め、日々の作業も除雪から除雪の雪を貯めていた個所の排せつ作業へとシフト換えとなります。厳しかった冬の後にはいつもにもまして春の訪れが楽しみとなります。白馬にも皆様のところにも穏やかな良き春が訪れますように!

Kanno