2004 夏号

暑中お見舞い申し上げます

 白馬から涼風をお届けしたいのですが、7月初旬現在、白馬も酷暑となっています。どのくらい暑いかというと昼間は30℃を超え、夜も珍しく少々寝苦しいかといった状況。しかし、職員の誰の家にもクーラーはありませんし、遠来の友曰く「開け放した窓から入る夜風は充分に涼しいんですけどー」。と、言うことは、酷暑といえども充分に避暑地の要件は満たしています。どうぞ皆様!暑さに疲れた体を休めにいらしてください。7/12現在/酷暑は去って梅雨空戻りあー涼しい)

ここ数週間、白馬、小谷ともに、『蛍』が飛び交っています。白馬ではオリンピッククロスカントリー競技場(スノーハープ)入り口付近がスポットです。職員の吉永は、あまりの美しさに数度足を運んだとか。地元内山地区の若者が蛍復活へと立ち上がり、かつてのような群生に向かいつつあると聞いています。


★管理事務所では、現在、各ご別荘の庭の草刈作業に入っています。又、近日中に、別荘地内の道路脇の草刈作業にも入ります。自然保護、景観形成、これらが論議を呼び始めて久しく、草刈作業の度に自然保護の観点からのクレームが入ります。特に住民としてお住まいの方の中に自然保護論を元に草刈の中止を求められる方が若干おられます。

管理事務所としての考え方&景観形成についての私見をお話します。

◎管理事務所 

道路際の草刈は、 @見通しの良さを確保し事故を防ぐ目的とする
A別荘地としての環境整備、景観への配慮を目的とする
個別敷地の草刈は、 @所有者の庭の草刈の代行として行う

◎私見
 ありのままの自然は、人々の心に感動や癒しを与えてくれます。白馬は、とりわけ日本でも有数のダイナミックな山並みを背景に山岳リゾートとして多くの方の心を惹きつけています。より自然のままであればそれにこしたことはありません。アルプスに限らず、人々が屋久島や白神山地などの原生林に心惹かれるのは、人の手の入っていない太古から続く自然に魅了されるからでしょう。

 しかしなから、一点、『里山』の美しさとはーー。きれいに草刈された田の畦や 地道、思い思いに花を咲かせ整えられた民家の点在、これらが『里山』の穏やかな風景を支えています。地元郷土史家の田中欣一氏とともに塩の道を歩く機会がありますが、田中氏も「小谷、白馬の美しさの半分は、よく手入れされた里山の風情にある 」 と語られています。

 みそら野別荘地も形態に違いはあるものの『里山』の一部でありますので、ある程度の整備があってこそ保たれる景観だと思います。

別荘の皆様へ
 管理事務所による草刈を行っていないご別荘は、ご滞在の際に、草刈や庭のお手入れをお願いします。


ご注意を!

 すでに3年目となりますが、今夏もまたっ!東京方面の測量会社(何故か社名は毎回違う!)から、測量に関するハガキが皆様のお手元に届きはじめています。まことしやかに、 御地の境界に問題があるような印象を与える文面ですが、これはダイレクトメールです。 
 貴方様宛ではなく、隣も向かいも、軽井沢も那須も、あっちにもこっちにも同じ文面で出されているDMです。要するに数打った中から○○されてコンタクトを取ってくる善良な人を待ちに待っているのですから、くれぐれも連絡をお取りになりませんように。測量応諾をしてしまいますと、民法上の契約が成立、測量費支払い義務が生じます。


不動産動向

 今回は、記載を差し控えさせてください。
不動産担当者として、かなり落ち込んでいます。ついにTV(試験的に長野県内放送)にて、みそら野別荘地売り土地情報のスポット的広告も行います。

 景気回復が言われ始めているらしい?(白馬ではまったく実感できません。)東京や名古屋で着ぐるみ着てのぼりもって踊ってくるしかないかなぁーと、深い溜息をついています。現在ご別荘をお持ちの方や今後建築のご予定の有る方にとっては隣地購入の好機です。隣地にご興味のある方は、ぜひお問い合わせ下さい。

 価格、決済条件ともに弾力的に対応中。


事故、事件にもご注意を!

@白馬、小谷では、年々交通事故が増えています。

 元来登り下りやカーブが多い上に、道路が整備されスピードが出やすくなってきている事が原因です。


意箇




・佐野坂
オリンピック道路
国道148号信濃森上北から立の間へカーブしながらの下り


谷地籍

・南小谷駅北の雨中地区(家屋密集地)
ローソンのある下里瀬の直線
小谷温泉方面との交差点
  (ここは、トンネルの切れ間に交差点があり、トンネル内に予告信号まであるのですが、トンネルの切れ間の明るさに目が行くためか?信号を見落としやすいのかもしれません。)

A車上荒しが横行しています。各観光地の駐車場(白馬ジャンプ台や猿倉など)での被害が多いようですが、私は以前、白昼、白馬ジャスコの駐車場でたった5分の間に車の窓を叩き割られ,書類バックを取られてしまいました。思い出すだけで悔しいぞお。お気をつけください。また、白馬ではこのところ、事務所、店舗荒しが続いて発生しています。

 

土地をお持ちの方へ
 管理事務所では、雪融け後に各土地の境界確認を行い、日常的には不法投棄、隣地からの工作物や資材等の進入、越境伐採や稀少植物抜き取りなどの監視のほか、風雪により隣地へ被害を及ぼす場合の木や枝の伐採処理等などを行っています。又、売却取り扱い物件となった場合は、境界線上の下草刈りを行っています。ご依頼があれば、ご所有地内の下草刈りや枝払いをお受けいたします。(但しこれらについては要実費となります


☆☆市町村合併☆☆

 皆様はご存知であったかどうかーー。現在、国が進めている市町村合併の流れは、長野県内全域そして白馬小谷をも巻き込んでいます。数年前からの紆余曲折の末、白馬村と小谷村の2村で任意合併協議会が立ち上げられ、限りなく2村合併かと見られていました。

 しかし、6月に行われた住民アンケートの結果を受けて、小谷村が任意合併協議会から離脱を決定しました。最初に合併ありき(それも対等という建前、編入という本音が子供にさえ見えてしまう形であったことは否めない)という合併問題の進み方に小谷村では、次第に疑問・反発が高まり、潜在的に抱えていた地形的問題や過疎の促進不安などが相俟って、反対60%という数字になったのだと思います。
白馬村民の関心は小谷村に比べ低かったといえましょう。小谷村民である私の意見は長くなるので書きませんが、かつて4村であった村が昭和33年に1村になり、その後、中学が統合、保育園が便宜的1園状態、小学校も再来年に1校へ統合、その間の過疎化の偏りなどを身近な問題として考えるうちに、市町村合併が、効率化優先に進められている現状に対し、地方のーーその又末端の人々の声が聞き取れない政治とは何ぞやーーとの思いがあります。
 この2村合併の流れの前には、北安曇郡という広域を念頭においた(仮称北安曇市、北アルプス市等 )構想もあったことを思うと、今は合併という嵐の去った後の静けさとでも言いましょうか。近隣では、大町市、八坂村、美麻村が、合併し新生『大町市』としてスタートすることが決まっています。又、島崎藤村の『夜明け前』の舞台である山口村が、長野県から離れ岐阜県中津川市との合併を決めています。

 

 夏もいよいよ本番を迎えますが、夏バテなど なさいませんようお元気でお過ごしください。

Kanno